平成27年度春季大会及び支部総会の開催案内


                               春季大会長 関西支部幹事 千葉 薫

皆様 平素は関西支部運営に、ご尽力、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、平成27年度春季大会及び支部総会を平成28年3月5日(土)、今年も大阪大学銀杏会館で開催する運びと
なりました。本会場は比較的交通の便もよいと思いますので、皆さん奮ってご参加下さい。
春季大会の内容の詳細は現在調整中ですが、今回は『動物福祉につながるエンリッチメントとは』として広
範な話題を盛り込みたいと考えています。また、例年通り一般演題の他、特別講演等も予定しております。
お忙しい時期ですが、万障繰り合わせの上、多数のご出席をお願い申し上げます。
なお、今回は、現在決定しておりますプログラム案を掲載させていただいております。一般演題等、未確定
部分につきましては決まり次第、支部HPに掲載すると共にメールにて変更分をお知らせしますのでご確認
下さい。
例年通りカジュアルな服装(ノーネクタイ)でのご参加をお願い致します。

                       記

開催日時:平成28年3月5日(土)9:10~(予定)

開催場所:大阪大学銀杏会館 3階阪急電鉄・三和銀行ホール
アクセス: http://www.office.med.osaka-u.ac.jp/icho/icho-jp.html
大 会 長:千葉 薫(JTクリエイティブサービス)

参 加 費:事前 ; 会員1,000円、非会員2,000円、会員学生 0円、非会員学生1,000円
     当日 ; 会員2,000円、非会員3,000円、会員学生1,000円、非会員学生2,000円 (全て税込)
     ※ 学生参加の場合は、当日・事前登録に関わらず受け付け時に学生証を提示して下さい。

昼 食 : 近隣の学生食堂・生協をご利用ください。また、附属病院内には食堂・サブウェイ・スターバックス
      ・ローソン等があります。

懇親会費:事前 ; 会員・非会員3,500円 、学生2,000円
     当日 ; 会員・非会員4,000円 、学生2,500円 (全て税込)

懇親会会場:カフェテリア匠

参加申込:事前登録については、オンライン登録システム(入金は従来通り振込)を導入します。
     ※ 参加申込受付期間:平成28年1月25日から2月19日を予定しております。

会員の皆様から、一般演題を幅広く募集いたします。内容につきましては、研究成果だけにとらわれず、話
題提供等、実験動物・動物実験に関連した内容であれば何でも構いません。
皆様からの多数のご応募をお待ちしております。

● 一般演題申込要領
・ 発表(口頭のみ)をご希望の方は、講演要旨を下記の要領で事務局宛にお送り下さい。
・ 要旨は1,500文字(縦38行、横40字)以内。文字の大きさは、タイトル20ポイント、氏名・所属・本文は10.5
ポイントでお願いします。
・ 演者は氏名の前に〇印をつけて下さい。演者は原則として、日本実験動物技術者協会会員に限ります。非
会員が発表を希望する場合は、入会の手続きを行って下さい。
・ 発表時間8分、質疑応答2分を予定しております。
・ 発表方法は原則として、液晶プロジェクターのみとさせて頂きます。なお、当方ではWindows版のノー
ト型PCを用意させて頂きます。ご使用のWindowsバージョンをお知らせ下さい。また、その他のOS、形式
および動画入りでの発表をご希望の方は事務局までご相談下さい。

● 一般演題申込締切・送付方法
演題タイトル・演者名の締め切り日は2月8日(月)、 講演要旨の締め切り日は2月15日(月)とさせて頂きます。
演題タイトルならびに講演要旨は、原則E-mailで受付けます。 要旨については、Word文書に限定させて頂
きます。 なお、E-mail不都合の方は、FAXにてお願い致します。


日本実験動物技術者協会 関西支部事務局
〒700-0914 岡山市北区鹿田町2-5-1
岡山大学自然生命科学研究支援センター 動物資源部門内
担当:矢田 範夫、荒川 雅行
TEL:086-235-7445 FAX:086-235-7433
E-mail;kansaimail@jaeat-kansai.org



-----プログラム-----

3月5日(土)
8:50~受付開始

9:10 開会挨拶 千葉 薫 大会長

9:15~ 9:45 一般演題 第一部
座長 澤浦 雅人(日本チャールス・リバー株式会社)

1 動物実験施設の光熱水料節約方法について
○田島 優、小薮 望、橋川 美子、梶川 幸子、廣瀬 忠昭、福田 肇
(大阪大学大学院医学系研究科附属最先端医療イノベーションセンター中大動物実験施設)


2 ケージ内環境の変化に対するラットの居住嗜好性
○山本 修平,龍門 徳彦,前野 孝之,稲葉 信博,宮澤 佳菜,千葉  薫
(株式会社JTクリエイティブサービス高槻事業所)


3 マウス用エンリッチメント材(紙製ハウス)の有効性評価
○柴田 真実、榊原 和佳子、高橋 明之、千葉  薫
(株式会社JTクリエイティブサービス高槻事業所)


9:45~11:15 協賛企業セッション
座長 清水 大(株式会社ケー・エー・シー)

イヌ生産施設における環境対策と動物福祉への取り組み
相原 丈洋(北山ラベス株式会社 LS二部)


動物行動学にもとづくエンリッチメント(仮題)
森村 栄一(日本チャールス・リバー株式会社 筑波事業所)


げっ歯類向け回復用ジェル・鎮痛剤入りジェルのご紹介
○松崎 文絵、市瀬 誠一(EPS益新株式会社 LSG事業部)
(協賛企業:清水実験材料株式会社)


11:15~12:05 支部総会

12:05~13:00 昼食・休憩

13:00~13:30 一般演題 第二部
座長 三上 祟徳(川崎医科大学)

4 飼育室の温度がマウスの社会的行動と認知機能に及ぼす影響
土江 伸誉(兵庫医療大学共通教育センター)


5 動物実験倫理原則「3Rs」の社会的性格と実験動物専門職にとっての意味について」
◯北 徳(※)、古本 佳代(倉敷芸術科学大学動物生命科学科 ※ 元非常勤講師)


6 話題提供 実験動物の現場で働く育児ママを我々はどうサポートできるか
数田 裕樹(産業技術総合研究所)


13:30~14:10 教育講演 (第375回 本部共催)
座長 田島 優(大阪大学)

欧米におけるエンリッチメントの取り組み
 鈴木 真 (沖縄科学技術大学院大学 実験動物セクション)


14:10~15:15 特別講演 (第376回 本部共催)
座長 武智 眞由美(島根大学)

環境エンリッチメントとは何か:動物福祉から見た実験動物における現在と将来の可能性
 上野 吉一(東山動植物園企画官)


 そもそも環境エンリッチメントって何?動物や目的に合った環境エンリッチメントの選択や科学的評価ってど うしたら?という基本についてご講演いただきたいと考えています。(2015年春に出版されました上野先生の 著書『動物福祉の現在 動物とのより良い関係を築くために』(農林統計出版)がお手元にある方は、参考図書 としていただけるとより一層理解が深まると思います。)

上野先生ご略歴 
(実験動物の分野から動物園の企画官へと転身されたユニークな経歴をお持ちの先生です。)
1986年、北海道大学農学部卒業。1993年、北海道大学大学院文学研究科修了。1994年、京都大学より学位 「博士(理学)」を取得。1994年から北海道大学実験生物センター助手となり、2000年より京都大学霊長類 研究所附属人類進化モデル研究センター助教授(准教授)を努めた。2007年に大学を辞し、名古屋市東山動物 園の企画官へと転身し、新しいコンセプトの動物園作りを目指している。

15:15~15:25 休憩

15:25~17:45 シンポジウム「環境エンリッチメントの今後の動向と取り組み」

 近年、国内で動物福祉の考えが浸透しつつある中、環境エンリッチメントに関しても各施設で検討がなされつつ あるようです。しかしながら、狭義のエンリッチメントである所謂、エンリッチメント材の選定、導入について みたときに、これらは果たして動物視点になっているのであろうか、即ち、動物が好むものなのであろうか。また、 その検証はなされているのであろうかと感じることがあります。
エンリッチメント材は実際に動物自身が好んで(或いは興味を示す、遊ぶ等)こそ、意味があるのであろうと思い ますし、その点から動物視点でみることが大切なのではないかと思います。
 ところが、エンリッチメント材の効果に関する情報はそう多くないのが現状ですので、多くの施設では選定、 導入に困惑しているのではないかと思います。
 そこで今回、先生方の施設でどのように環境エンリッチメントに取り組まれておられるのかについて動物種別 に事例をご紹介戴き、その導入に至る経緯等についてお話を戴くことができれば他の施設での選定、導入のヒン トになるのではないかと考えています。

座長 千葉 薫(株式会社JTクリエイティブサービス)、矢田 範夫(岡山大学)

1.小動物・・・当社における小動物の環境エンリッチメントの取り組み
渡邊 利彦(中外製薬株式会社)


2.ビーグル犬・・・ビーグル犬における環境エンリッチメントとその運用(仮題)
川島 良介(株式会社新日本科学)

  
3.サル・・・霊長類における環境エンリッチメントとその運用(仮題)
岩坂 俊基(株式会社新日本科学)

  
4.ブタ・・・当社におけるミニブタの環境エンリッチメントとその運用
林 直木(オリエンタル酵母工業株式会社 伊那MP生産センター)

  
17:45~17:50 閉会挨拶

18:10~
懇親会(カフェテリア匠)