実験動物棟における衛生害虫の制御について

株式会社その興産 サーチ事業部

上島一浩

1.はじめに
 実験動物施設の衛生管理は、適正な飼育環境を維持継続していく上で重要な位置づけを占めています。最終的に微生物学的な清浄度が要求される Laboratory Animal 試験動物の管理区域では、感染対策(生物害)の一環として日常的にTimelyな衛生度の維持管理が実施されていますが、生物害を大きな枠で捉えた場合には衛生害虫と呼ばれているネズミ・ゴキブリ・ハエ・カ(Vector:媒介昆虫類)の存在も無視できません。
 弊社では、従来より不快感の除去・原料の品質低下や異物混入防止・微生物学的な衛生度の維持や汚染を未然に防ぐために、様々な用途の施設・移動空間で問題解決型の害虫防除対策の提案とオペレーションを実施して参りましたが、実施先によっては「この問題は解決できないもの」と諦めていたり、「害虫駆除=薬剤散布=危険」といったイメージが強く「とてもじゃないけど無理」と決め付けておられるケースが多分に見られてきました。実際にその状況を把握しますと、大半はオペレーションの技術的な部分に起因しており、もう少し努力すれば目的達成が可能であった例も少なくありません。
 今回、日本実験動物技術者協会の関西支部様に「衛生害虫防除の制御技術について」ご紹介のさせて頂く機会を得ましたので、実験動物棟での管理事例を踏まえながら、問題解決型の衛生害虫防除システムについて説明させていただきます。

2.実験動物施設で発生が予測される昆虫類について
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ゴキブリ Key word:不完全変態、餌・水、温度、隙間(シェルター)、集合性
   ・チャバネゴキブリ:アフリカ原産地・一世代2−3ヶ月・流通で拡散・機器の内部
   ・クロゴキブリ   : 大陸産・一世代1年・排水系

A チョウバエ Key word:完全変態、汚泥(スカム)、一世代2週間

3.防除年間管理の考え方
  Key word:発生源対策・局所重点処理・IPM(総合防除管理)

問題点と解決すべき事項

 制御年間管理のフローチャート
 ・モニタリングの方法について
 使用薬剤について
 管理手法について(依託型・指導型)